債権者集会は大混雑(法律、裁判)


私達、弁護士の仕事をやっていると景気の良し悪しが手にとるように分かるときがあります。
景気が悪くなってくると、売掛金の回収などの債権の回収や、そのための仮差押の申立が増えてきます。また、破産申立や民事再生の申立等の倒産処理の仕事も増えてきます。
そして、景気の悪化にともなって裁判所でもそれが明白に分かる場所があります。それは、裁判所の債権者集会の会場です。今は、東京地方裁判所の債権者集会は、家庭裁判所の入っているビルの5階で行われています。先日もこの債権者集会場に行くと、大混雑で座る椅子もない状況でした。大会議室のような所で、同時刻に7件位の債権者集会が同時に行われます。債権者の出席もなく、2〜3分で終わっている債権者集会や、債権者からの鋭い質問や怒号で異様な状況になっている債権者集会もあり、緊張感が高まります。特に会場の後ろの方の債権者集会は、債権者の数が多い破産事件になることが多く、特に緊張します。