MSに有利な仕様か−グーグルが内務省を提訴

 アメリカの内務省のシステムの調達案件について、マイクロソフト(MS)のソフトが有利となるような仕様と条件を定め、グーグルが不当に排除されたとして、グーグルがアメリカの内務省を提訴した、との報道がなされました。
 この提訴の詳細は判然としませんが、この報道を聞いて、ふと日本のパラマウントベッド事件を想い起こしました。
 この事件は、平成10年に公正取引委員会が審決を下した事案で、確か都立病院の医療用ベッドの入札に際して、パラマウントベッドのみに適合できる特別な仕様を付したというもので、この事案では排除型私的独占の一種として問題とされています。
 グーグルの件は、いわばこのベッドがソフトになったものであり、その内容や立証方法は違うでしょうが、特別の仕様が問題となっている点で共通の問題を有しているのではないかと考えられます。