新潟市タクシー運賃カルテルか


 公正取引委員会は、新潟市のタクシー会社が小型車の初乗り運賃を570円に値上げする運賃カルテルを行っていた疑いで、10数社と新潟市ハイヤータクシー協会に立ち入り検査に入りました。
 同市内のタクシー会社は、平成21年秋頃から値上げを協議し、平成22年2月〜3月の間に北陸信越運輸局に運賃の値上げを申請したものとされています。
 タクシー運賃については、各地域の運輸局が自動認可運賃制のもとに運賃の上限と下限を設定し、その範囲内であれば運賃の申請はそのまま認可されることとなっています。
 新潟市内のタクシー運賃の総額は年100億円弱位といわれており、今回公取委が立ち入り検査に入った10数社がそのほとんどを占めているといわれています。
 タクシー業界における価格カルテルについては、運輸局による規制のあり方やタクシー適正化・活性化法の施行との関連からも、かねてより議論のあったところであり、今後の事件の推移が注目されます。