海自隊員いじめ自殺−不当判決か


 海上自衛隊たちかぜの乗組員が上司のいじめが原因で自殺したとされる事件で、横浜地方裁判所は、いじめの存在は認定したものの、自殺の予見可能性を否定し、いじめ自体の慰謝料440万円の損害賠償請求を認め、死亡に対する損害賠償は認めませんでした。
 遺族の代理人は、裁判所前で「不当判決」の紙を揚げたと報道されています。
 そして、遺族は、自殺への予見可能性を強く主張し、自衛隊の体質を変えたいとの思いが強かったと思われます。
 裁判所は、5年近い審理を通して、どこまで真実に迫ったのか、被告の責任逃れの対応や調査報告書等の文書提出命令の推移は、どのようなものだったのか。
 様々な疑問とともに、ふと私達のブログのサブタイトルの「テミスの沈黙」という言葉を想起しました。