新日鉄と住金-合併へ


 鉄鋼トップの新日本製鉄と3位の住友金属工業が、2012年10月の合併をめざして、合併協議に入ったとの報道がなされました。
 両社の合併により粗鋼の生産量は、国内において約4割となり、公正取引員会の合併審査が問題となってきます。
 新日鉄は、富士製鉄と八幡製鉄の合併により設立された会社であり、その折の公取委の合併審査における「有効な牽制力ある競争者」の概念は、独占禁止法にかかわる学者や実務家において語り継がれているものです。
 両社の合併による世界シェアは3%強、世界第2位となるようです。
 公取委における審査において、国内の競争のみならずグローバルな世界市場の競争をどう評価するかが大きな注目を集めそうです。