商標侵害と楽天の責任(チュッパチャプス事件)

商標権侵害とネット運営者の責任
 現在私達の生活の中で、楽天市場やヤフー・ショッピング、アマゾン等のネットモールで出店のお店から品物を購入することが多くあります。
 そして、その中には商標権を侵害している物品もあります。
 本件では、チュッパチャプスの商標権を管理するイタリアの会社が、商標権違反としてネットモールの運営元の楽天を訴えましたが、知財高裁は、出店者による商標権侵害を知ったときは、「合理的期間内に侵害内容のウェブページからの削除」をしない限り、差止請求や損害賠償請求の責任がある、としました。
そして、楽天は合理的期間内に削除をしたとして、責任を否定しました。
 出店者の商標権侵害とウェブページの運営者の責任の有り方についての重要な判例と考えられます。