JASRAC―独禁法、実質無罪へ

 楽曲の放送使用料に関しJASRAC日本音楽著作権協会)に対して、その包括的利用許諾契約が新規参入を阻害していたとして、独占禁止法違反(私的独占)に問われていた事案につき、公正取引委員会は、排除措置命令を取消し、実質無罪とする審決を出す方針が報道されました。
 平成21年の審判請求から13回の審判を経て、新規参入者の楽曲も多数回使用されていたことも判明し、取消審決ということになるようです。
 過去の例をみると、18年ぶりの実質無罪の審決となるようです。
 また、ある意味では審判制度そのものを廃止する独禁法改正は、いつ成立するのでしょうか。審判制度そのものの存在意義も問われているとも考えられます。