映画ハゲタカ


NHKのTVドラマのハゲタカが、映画で続編となりました。
鷲津ファンドが、再び企業買収=M&Aの世界に舞い戻ってきます。相手は、赤いハゲタカ、中国の劉一華(リュウ・イーファ)との対決を軸として、中国系ファンド、ホワイト・ナイト、シンジケート・ローン等と、私達弁護士がかかわりを持つM&Aの用語がどんどん出てきて、結構勉強になります。
NHKのTVドラマのときは、バルク・セールスや投資ファンド、企業再生等生々しい素材で、迫力もあり、融資先中小企業の悲劇に人間ドラマありで、実にディテールと構成がしっかりしているなぁと感心しました。
今回の映画版ハゲタカでも、中国系投資ファンドの劉一華の過去と夢を追いかけつつM&Aを仕掛けていく姿は実に魅力的です。そして、その亡びの過程があっけなくもありました。
ラスト・シーンで、「焼け野原を見に行く。資本主義の。」と言い、一華の故郷の中国の寒村に行くシーンが、今も心に残っています。