下請取引適正化推進シンポジウム


「下請取引適正化推進シンポジウム2009−望ましい企業間取引の確立を目指して−」が、11月4日に、全国中小企業取引振興協会の主催にて、ベルサール九段にて開催されました。
基調講演として弁護士の川越憲治先生から、「下請代金法と改正独禁法のポイント−優越的地位の濫用を防ぐには−」と題した講演がありました。下請法と独禁法の関係の説明がわかりやすく、改正独禁法への企業の実務対応を考える際の参考となりました。
その後、中小企業庁事業環境部取引課長の十時氏から、中小企業庁の「下請取引の適正化に向けた取り組みについて」の説明がありました。その中で注目すべき点としては、下請法の書面調査が昨年度で約20万件に達していること、ADRの実施件数が19件であること等でした。
下請かけこみ寺のADR業務の調停人となった者からすると、ADRの実施件数が全国で19件というのは、少なすぎる感もしますので、もっと気軽に下請かけこみ寺の調停を利用すればと思います。