公正取引委員会の立ち入り検査

公取委が、12月15日、ロイヤルホームセンターに対して、納入業者の従業員を派遣させたり、売れ残り商品を一方的に返品したりしたことを、優越的地位の濫用として、立ち入り検査しました。
さらに、公取委は、12月17日、電線の販売に関するカルテルの疑いで、住電日立ケーブル等、電線メーカー5社に立ち入り検査しました。
最近公取委の立ち入り検査が少ない感じがしていただけに、久し振りという感じがしました。
公取委の最近の独占禁止法に基づく立ち入り検査をみていると、かつての入札談合中心の検査から、カルテルや優越的地位の濫用への検査が増えているのではないか、と考えられます。
カルテルの摘発には、リーニエンシーに端を発するものが最近は多く見受けられます。また、優越的地位の濫用の摘発には、下請法による下請取引の適正化にリンクする発想を見てとれる感じもいたします。
当ホームページの「公正取引委員会の立入検査への対処」もご参照願えれば幸いです。