カシミヤ80%→0%:住金物産に景表法違反

消費者庁は、3月31日、製造元の住金物産とテレビ通販のQVCジャパンに対し、カシミヤ80%と表示された布団に実際はカシミヤが入っていなかったものにつき、景品表示法の優良誤認表示として措置命令を出しました。
問題は、中国製品の品質管理体制にあったのではないかと考えられます。
つまり、販売に際してのサンプルを住金物産検収しカシミヤの成分を確認しましたが、その後の量産品がカシミヤを含まないウール製品だったようです。
では、何故住金物産は、量産品の検査を日々実施しなかったのか、その品質管理体制と検査、検収体制に不備はなかったのか等の問題ともなります。
日本企業が中国企業に製作を委託し、又は、製品を購入するに際しては、そのコストの安さの半面として品質の管理体制に日本国内以上の注意を要する事例を多く見聞きしております。
今回の一件は、日本企業への警鐘の意味もあるでしょう。